丹青社、NTTドコモと5G新時代のAR実証実験を開始

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丹青社は9日、NTTドコモと共同で5G時代に求められる低遅延、高セキュリティなどの特徴を持つマルチアクセスエッジコンピューティング(以下、MEC)を活用した展示施設におけるARガイドアプリケーションの実証実験を実施することを発表した。MECとは、移動通信網において利用者により近い位置にサーバーやストレージを配置する技術であり、低遅延、高セキュリティが求められる5G時代での活用が見込まれている。

この実証実験は4月13日から、東京都墨田区の「NTTドコモ歴史展示スクエア」において実際に体験できる。

アプリケーションでは、従来のガイドアプリのように2次元バーコード等の読み取りは要求せず、展示品にスマートフォンをかざすだけで3DCGや動画で展示品の紹介やクイズ等が表示されるARガイドコンテンツが提供される。

また、ARガイドは「知ってる!?通信あるある編」・「なつかしい!時代を彩ったケータイ編」の2つのコースが選択でき、コース内ではアニメーションによるガイドに沿って展示品にまつわるコンテンツを体験できる。MECの技術を活用することにより、複雑かつ大容量のデータ処理が必要なARコンテンツをスマートフォンへの負荷を軽減しスムーズに鑑賞できるという。

また、このアプリケーションではスマートフォンのみを用いて各展示の説明や関連コンテンツ等を鑑賞できるため、来館時の人やモノとの接触機会を削減しながらも、既存の展示に新たな情報を付加した施設ナビゲーションを実現する。

本実験で得られた検証結果をもとに、5G時代のソリューションとしてミュージアムや観光施設、商業施設などへの展開を視野に入れた実用化への検討を進めていくという。

(TEXT by Yoshiki Matsuzaki)

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