バーチャルキャストは9日、同社が運営するVRライブ・コミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」の「コンシューマーエディション」(無料版)の利用規約の一部を改定し、法人の商用利用を可能にしたと発表した。
本施策は、「バーチャルキャスト」を利用したN高・S高でのVR授業「普通科プレミアム」の開始を記念したもので、今後さらに多様化するVR市場に対応することを目的としている。
「バーチャルキャスト」はこれまで、コンシューマー・ビジネス・エンタープライズと3つの異なるパッケージプランを提供してきた。無料版の「コンシューマーエディション」では、だれでも無料でSteam、VIVE PORT、Oculus Storeからダウンロードして利用できるものの、従来の規約では商用利用は個人に限られていた。そのため、法人は有料パッケージの「ビジネスエディション」や「エンタープライズエディション」を利用する必要があった。
今回の規約改定により、「コンシューマーエディション」は法人・個人を問わずだれでも無料で商用利用することができるようになる。なお、機能自体は変わらないため、これまで通り「コンシューマーエディション」では、サポート機能が受けられないことや、カメラマン専用モードなど各種機能が制限されている。各プランの追加機能など詳細は、こちらのサイトページより確認できる。
これにより、例えば事務所とタレント契約をしているVTuberなどが配信サイトでの収益化に利用できるとのことだ。また、VR空間上において宣伝活動や物販を検討している法人もバーチャルキャスト内で自社の「ルーム」を作成して利用するなど自由な活用が可能となる。
(TEXT by アシュトン)
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