丹⻘社と鎌倉新書は28日、鎌倉新書の提供するお別れ会プロデュース「Story」において、リアル空間とバーチャル空間双方を活用した「お別れ会」を実施したことを発表した。
鎌倉新書はこれまで、終活関連サービスを中心に提供しており、「Story」においてもお別れ会を「故人の人生を称賛し、残された遺族がよりいい今後を生きるためのグリーフケアの場」としてとらえてきた。
昨今の新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、こうしたお別れ会の機会が失われてしまうことを危惧し、空間づくりを得意とする丹⻘社と協力をし、今回のバーチャル空間を併用した「お別れ会」実施へとつながった。
丹⻘社は、記帳、祭壇の制作、メモリアル動画の投影、お別れの言葉の傾聴など従来会場で行っていた催しをバーチャル空間で構築した。また、ウォークスルー動画を作成し、リアルとバーチャル双方での体験を可能にした。
今回2社が初めて行ったリアル・バーチャル空間併用の「お別れ会」では、実際の会場とバーチャル空間を連携し、遠隔地からリアルタイムで参加できるほか、1ヵ月間のアーカイブ映像へのアクセスが可能で、さらに多くの人へグリーフケアの場を提供できたという。
参加者の中には、国外在住の人もおり、「日本とは時差があるので、自分の都合がいい時間にお別れができてよかったです」などの声が寄せられた。
両社は今後も、リアル・バーチャル空間それぞれの利点を活かし、融合することで人と時代に寄り添いながら社会問題の解決に取り組むと伝えた。
(TEXT by アシュトン)