VTuber・蘭茶みすみ、「バ美肉」を3分で解説する動画を公開 本人が生身からバーチャル美少女に変身する様子を映像化

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VTuberの蘭茶みすみは、動画「【VR】3分でわかる「バ美肉」【VTuber】」とその英語版を投稿した。

VR機器や女声、ボイスチェンジャーにより、肉体人類が自由な存在を取り戻す様子をまとめた解説動画で、NPO法人バーチャルライツも後援。普段は肉体の姿を見せない「バ美肉VTuber」があえて肉体を出し、「私はバーチャル美少女蘭茶みすみです」と言い切ることで、肉体にとらわれない自由な存在で生きられることを表現している。

「バ美肉」とは、VTuberやソーシャルVRユーザーが自身の性別を超えたアバターを使用する「バーチャル美少女受肉」の略語。この動画では、「バ美肉」の過程としてアバター作りやVR機器装着の様子を紹介。「声」を作るシーンでは、男声がみるみるうちに女性キャラクターの声にな様子など、「存在を確立するために、どのような努力が行われているか」を赤裸々に映像化し、「存在芸術としてのバ美肉」を伝えている。

動画内で蘭茶みすみは、「この肉体は私の本当の存在ではありません」「あくまで生命維持のためのハードウェアです」と、肉体と存在が別の役割を持つという考えを表現。肉体にとらわれない社会実現に向けて、自身の肉体を存在と切り離すことで体現している。

また、海外に向けてのVR文化の紹介や、VRソーシャリングサービスの海外ユーザーと日本文化圏ユーザーとの相互理解を深めべく、英語版も制作。動画を通じて、VR文化の魅力や、「人間はもっと自由に生きていい」こと、アバターコミュニケーションの様子や込められた思い、将来の肉体から解放された世界に通じる価値観や技術などへの興味を喚起するのが狙いだ。

<制作環境>
・プラットフォーム:VRChat
・使用機材:HTC VIVE、VIVEトラッカー、Valve Indexコントローラー
・ボイスチェンジャー:バ美声

■蘭茶みすみ
NPO法人バーチャルライツ公式VR文化アンバサダーで、2017年からLive2Dで発信を行う「世界最古級」VTuber。一時引退し、自身を演じる二次創作を認めたり、復帰後、自身の肉体とアバターを映し「バ美肉」の様子を映像化したりなど、「バーチャル存在」を維持するための実験的な活動を続けている。「全人類の肉体廃止」を目標に掲げている。https://twitter.com/L_ancia

■NPO法人バーチャルライツ
千葉県認証特定非営利活動法人。VR文化の保護・振興を目的に、クリエーター支援・イベント開催、国会議員・官公庁への政策提言、勉強会の開催・表現の自由を擁護する活動を行う。

●関連リンク
NPO法人バーチャルライツ公式
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