今話題のメタバースでアバターを通して感じる「VR感覚」とは一体どんなものなのだろうか? 本記事ではVRアバターコミュニケーションとファントムセンス(VR感覚)についてまとめた「ソーシャルVR国勢調査2021」Part3「ファントムセンスレポート」について紹介する。
ファントムセンス (VR感覚)とは、本来視聴覚しか再現されないはずのVR体験中に擬似的に他の感覚を得る現象全般のことだ。
ファントムセンスレポート
「ソーシャルVR国勢調査2021」Part3「ファントムセンスレポート」では、VRアバターコミュニケーションとファントムセンス(VR感覚)についてまとめた。以下に、レポートの概要を紹介する。
<VRアバターコミュニケーション>
約3/4が物理現実より相手との距離が近くなる。
約74%がよくスキンシップをする一方、約43%は相手によっては不愉快だと答えた。
約1/3がVRでのセックス経験あり。プレイ時間と相関があり、ヘビーユーザーでは2/3を超えた。
<ファントムセンス (VR感覚)>
落下感 (約75%) や触覚 (約45%) は比較的感じやすい。限界はあるが、感じる割合はプレイ時間と相関あり。
触覚と吐息など、似た感覚ほど共に感じやすい相関関係がある。
触覚は、顔・手など視界に入りやすいアバターの部位ほど感じやすい。
ソーシャルVR国勢調査2021
現在注目が集まる「メタバース」での生活実態を明らかにするためにHTC公式VIVEアンバサダー・VTuber「バーチャル美少女ねむ」とスイスの人類学者「ミラ (Liudmila Bredikhina)」により公開された調査レポート。全世界のソーシャルVRユーザーを対象に行ったアンケートへの回答1,200件を分析した。Part1「VR生活実態レポート」Part2「お砂糖レポート」Part3「ファントムセンスレポート」の三部により構成される。
フルのレポートはこちらのURLで無料で公開されている。
<投稿者プロフィール>
バーチャル美少女 ねむ
VTuber / VIVEアンバサダー / VR文化研究家
世界最古の個人系VTuber。HTC VIVE公式の初代VIVEアンバサダー。NHK人気番組「ねほりんぱほりん」にゲスト出演しお茶の間に「バ美肉(バーチャル美少女受肉)」の衝撃を届けた。「バーチャルでなりたい自分になる」をテーマに楽曲『ココロコスプレ』で歌手デビュー。自筆小説『仮想美少女シンギュラリティ』はamazon売れ筋ランキング「小説・文芸」部門1位達成。