YouTubeは公式ブログの中で、ゲーム「Minecraft」関連コンテンツの再生回数が合計 1 兆回を達成したことを発表した。
「Minecraft」は、2009年にα版がリリースされたサンドボックスゲーム。YouTubeをはじめとする動画共有サービスを中心に人気を得て、2019年には世界で最も売り上げたゲームになった。2009 年に最初の マインクラフト関連動画が YouTube に投稿されて以来、YouTubeではコミュニティを作り上げ、10年以上が経過した今でも未だコミュニティの成長は続いており、多数の動画投稿やストリーミングが行われている。
日本のコミュニティでは、過去ニコニコ動画の影響は大きかったと思われる。ニコニコ動画ではMSSPやハヤシさんなど「Maincraft」のプレイ動画で著名な投稿者が多数存在し、現在の国内のゲーム実況のフォーマットを作り上げた。それらの投稿者が後にYouTubeにも同時投稿をするようになったほか、ニコニコ動画に投稿されていた動画から影響を受けたとみられる投稿は現在でも投稿され続けている。特にゆっくり実況はそのひとつと言えるだろう。
ストリーミングでは、ニコニコ生放送などで活動する実況者のQueueさんが「マイクラ肝試し」を開催。「マイクラ肝試し」は、当初はニコニコ生放送のみで配信していた「Minecraft」上で肝試しを行うユーザーイベントだったが、後にYouTubeでも配信されるように。2021年9月から10月にかけて行われた「マイクラ肝試し2021 伊佐貫トンネル奇譚」では、普段実況者が中心に参加するイベントではあるが、「VirtualWeek」と題した期間にVTuberが中心になり、にじさんじのバーチャルライバーなどが参加した。このようなユーザーイベントはYouTube公式非公式問わず、度々行われている。
にじさんじといえば、VTuberのゲーム実況の中で「Maincraft」を盛んに行っているプロジェクトのひとつだろう。にじさんじは、所属するバーチャルライバー全員が遊ぶことができるサーバーを設置しており、多数のライバーが同サーバーで遊ぶ配信を行っている。これに影響を受けたVTuberも多数いるとみられ、他のプロジェクトでもプロジェクト内のメンバー同士で遊ぶ配信を行うことが増えたことと思われる。
日本では「Minecraft」に関するコンテンツは、今年100 億回以上再生されており、現在では日本を含む 150 を超える国と地域において、アクティブなクリエイターのチャンネル数は3万5,000を超えている。
YouTubeでは、トップページに表記されるロゴが12月15日 14:00(日本時間)よりマインクラフトをテーマとしたデザインに変更され、様々な公式動画が投稿されるほか、様々な取り組みが行われる模様だ。
(ツナ津)
●関連リンク
・YouTube
・YouTube、マインクラフト関連コンテンツの合計 1 兆回再生を発表 – 日本では今年 100 億回以上の再生