バーチャル・シンガーユニット「ココツキ」、1stリアルライブ「CLOVERS」公式レポ ここにいることを証明したリアルライブ

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バーチャル・シンガーユニット「ココツキ」(CocoTsuki)は11月27日、1stリアルライブ「CLOVERS」を池袋harevutaiにて開催した。オフィシャルレポートが届いたので、以下に転載していく。

2021年11月27日(土)にバーチャル・シンガーユニット「ココツキ CocoTsuki」の1stリアルライブが池袋harevutaiで開催された。活動開始からずっと目標に掲げていた「リアルライブの開催」を、数々の困難を乗り越え、3年目となる今年ついに実現。そのライブはまさに『ここにいることを証明する』ことを示すような”生”なパフォーマンスだった。


あなたの心に突き刺さる歌を、あなたの目の前で、感謝を込めて

1stリアルライブに至るまでのココツキの活動は困難の連続だった。2019年2月に「あなたの心に突き刺さる歌を。」をテーマに鈴代ここね、鈴代つきねの二人で活動を開始。2019年10月に新メンバーの響かさねを迎えて3人体制になり、「歌一本」での活動を続けてきた。

2020年1月にはDECO*27プロデュースの初オリジナル曲「KEYS」発表し、リアルライブの開催に向けた準備を進めていた。そんな矢先に、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて全ての計画が白紙に。さらに鈴代つきねの卒業、参加していたupd8の終了が重なり、これまでの活動を一度リセットすることを余儀なくされた。

それでも2020年10月に個人事務所「NePRO」を自ら立ち上げて、鈴代ここね、響かさねの2人のユニットとして活動を再スタート。活動を支えてくれるさまざまなクリエイターやファンと一緒に、地道に一歩ずつ活動しながら力を蓄えてきた。1stリアルライブ「CLOVERS」はココツキに関わる全ての人の”念願”と言える。


ライブのオープニングムービーは、ココツキが最初に投稿した動画「CocoTsuki.Project ~prologue~」のSE。活動初期からの想いを感じる演出。そして幕を開けたライブの1曲目は11月に発表したばかりの2ndオリジナルミニアルバム「HIGH CONTEXT」の1曲目『Anarchy in the C.K』でスタート。会場に二人の生歌が響き渡る。これが二人の声がはじめて直接届いた瞬間だった。さらにharevutaiの最新演出設備の透過スクリーン「FUSION SCREEN」も活用した立体的な映像演出で、このライブの本気度合いを感じることができる。

そして2曲目ココツキのキラーチューン『モストデンジャラスガールズ』でついに二人が登場。「元気ですか〜思いっきり腕を振っていくぞ〜」の掛け声とともに会場のペンライトが一気に点灯。声が出せなくても会場が一体になる。

続けて披露されたのは二人のカバーの代表曲『劣等上等(Cover)』。ロックからのダンスナンバーで会場の雰囲気がガラリと変わる。後のMCではこの曲はこのライブのために録り直しをして臨んだことが明かされた。最初のライブMCではいつものココツキの二人がいた。いつもと違うのは二人がファンの目の前にいること。お互いに「はじめまして」をやっと言えた。

続いて4曲目『革命デュアリズム (Cover)』、5曲目はこのライブが初披露となった『天ノ弱 (Cover)』とアップテンポなナンバーが続く。2022年に4thカバーアルバム「Reincarnation」をリリースする情報も合わせて発表された。

そしてここからはソロコーナー。特に思い入れがある曲を選んだという鈴代ここねの「命に嫌われている。(Cover)」、響かさねの「命にふさわしい (Cover)」。FUSION SCREENの演出もされており、二人のそれぞれの個性が存分に感じることができ、ここがこのライブのハイライトの一つと言えるだろう。

続いて8曲目は二人でのバラード曲「glow (Cover)」。二人の感情が歌を通して伝わってくる。途中で伴奏が止まるアカペラのシーンもあり、”生”を感じることができる曲だった。

二人がステージから下がってから披露されたのは『CONTEXT(interlude)』で音楽と映像の演出。ココツキの持つ世界とメッセージを強烈に訴えかけてくる。続く10曲目は同じくココツキの世界が凝縮されたかのような新曲『いつかあなたが歌えなくなっても』。そして11曲目は3人の時に発表されたオリジナル曲『Intersect』。映像演出も相まって、歌を通じたココツキのリアルな物語が伝わってくる。

そして12曲目は新体制ではじめて発表されたオリジナル曲『Snow Clover』。一転して観客を包み込むような柔らかさを感じることができるスロウナンバー。6曲目から12曲目までMCを挟まずのノンストップで披露され、ココツキの多彩さを十分に堪能することができる時間だった。

そのあとのMCでは「ここまでたどり着くことができたのは、私たちだけではなく、つきねも含めた3人の頃の活動もあったからこそ。3人のオリジナル曲をこの場で歌えたことが本当にうれしい」と語られた。そしてラストスパートの宣言から後半戦に突入。後半の開幕曲は『拝啓ドッペルゲンガー (Cover)』。今回のセットリストでは最速のナンバーで、さらに響かさねがグロウルも飛び出し畳み掛ける。続くオリジナル曲『ピリオド』は流れるように二人の歌のラリーが続き、まるでこのライブのために作られた曲なのかと思わせるほどクライマックスの雰囲気を感じさせた。

そして本編ラストを飾る15曲目は『SONG FOR MY CINDERELLA』。最後の最後まで力を振り絞るように、そして「私が私で在るために」、全力で歌う二人が確かにそこにいた。

アンコールが明け、再び二人が登場。サービス精神たっぷりスクショタイムも含めて、これまで応援しサポートしてくれた全ての人への感謝が伝えられた。そしてアンコール1曲目は、これまでの感謝とこれからの決意を伝えるオリジナル曲『4COLORS CLOVER』。「はじめてをやっと言えたね。ここにいることを証明するよ」と、歌も言葉も優しさと力強さを併せ持つ曲。まさにライブの大円団の瞬間はここだったと思う。

最後の曲はNePROとしてはじめてのオリジナル曲『ラストフライトグライダー』。会場からの手拍子とともに始まり、演出もとても爽やかで、終わりの曲なのに清々しく、とても前向きな気持ちにさせてもらうことができた。エンディングムービーでも鳴り止まない会場からの手拍子は「いつか またね」で締め括られた。まさにココツキが『ここにいることを証明した』リアルライブだった。

 
●セットリスト
1.Anarchy in the C.K
2.モストデンジャラスガールズ
3.劣等上等 (Cover)
4.革命デュアリズム (Cover)
5.天ノ弱 (Cover)
6.命に嫌われている。(Cover)
7.命にふさわしい (Cover)
8.glow (Cover)
9.CONTEXT(interlude)
10.いつかあなたが歌えなくなっても
11.Intersect
12.Snow Clover
13.拝啓ドッペルゲンガー (Cover)
14.ピリオド
15.SONG FOR MY CINDERELLA
16.4COLORS CLOVER
17.ラストフライトグライダー

▼バーチャル・シンガーユニット「ココツキ」について
2019年2月から活動を開始した「鈴代ここね」と「響かさね」によるバーチャル・シンガーユニット。オリジナル曲とカバー曲の歌の動画を中心にYouTubeに動画を投稿し、2020年1月18日にDECO*27プロデュースの初のオリジナル曲「KEYS」などこれまでに10曲のオリジナル曲をリリース。2021年2月に活動2周年を迎え、初のオンラインライブ「FLIGHT」を開催。2021年11月には、2ndオリジナルミニアルバム「HIGH CONTEXT」のリリースと、活動当初からの目標だった1stリアルライブ「CLOVERS」を池袋harevutaiで開催。2022年2月には活動3周年を迎え、4枚目のカバーアルバムを発表予定。

 
 
●関連リンク
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ココツキマネージャー@桜ケ丘まね(Twitter)
公式サイト