「Vカツ」が6/30にサービス終了を発表 アバター使用が不可に

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13日、VTuber支援サービス「Vカツ」が2022年6月30日をもってサービスを終了することを発表した。サービス終了以降はVカツを使用して作成したアバターの使用も不可となる。

「Vカツ」はゲーム「VRカレシ」でも知られる株式会社シスのVRブランド「IVR」が2018年7月に発表したVTuber支援サービス。顔、髪、体、衣装、アクセサリーなどの要素を組み合わせることで自分だけの3Dキャラクター(アバター)を作って動かせるアプリで、Steam版のほかiOS版、Android版がある。

Steam版ほかはVRM等での直接のデータ出力はできず、アバターの利用は当初はソフトウェア内および有料のキャラチケットを使用しての「ニコニ立体」や「バーチャルキャスト」のみで、2021年4月にニコニ立体のバーチャルキャスト連携終了に伴い「THE SEED ONLINE」に対応した。また法人向けサービスの「Vカツビジネス」があり、テレビやイベント等で使用されてきた。

「Vカツ」は無料のVTuber向け3Dモデル制作ツールとしては「カスタムキャスト」や「VRoid」に先行して登場し、個人がVTuberになる選択肢として広く紹介されてきた。活動しているVTuberでもVカツで作ったアバターを使用している例は多く、著名なVTuberでもVカツのモデルを使用した例が複数ある。

今回サービス終了が発表されたのは、コンシューマー向けのSteam版・iOS版・Android版、および関連サービスのIVR-SHOP。2022年6月30日12時をもってこれらのサービスが終了する。関連して利用規約も更新されている。対応外部サービスの利用に必要なIVR-SHOPでの新規チケットの販売は13日今回の発表と同時に終了した。

サービス終了後はVカツの使用ができないほか、Vカツで作成したアバターの利用も不可となる。利用にはアバターを使用した画像・動画コンテンツ等の新規投稿・配布・販売が含まれる。ニコニ立体・THE SEED ONLINE等にアップロードしたアバターの削除も求められる。すでに購入したキャラチケットの返金対応は行われない。サービス終了以降も利用できる状況のものは削除の要請が行われる場合がある。

YouTubeやTwitter等に投稿したVカツを利用した過去のコンテンツについては削除等の対応は不要とのこと。ただし上記のとおり、新規の投稿・配布・販売は行えない。

VTuber等で現在Vカツによるアバターを使用している場合、過去の投稿を削除する必要はないが、今後は同アバターの使用を中止し、別のアバターの使用を検討する必要がある。

サービス終了の理由は「より良いサービスを提供できるよう日々尽力して参りましたが、今後お客様にご満足いただけるサービスの提供が困難であるという結論に至り、サービスの終了を決定いたしました」とのこと。これまでのユーザーの支援に感謝を伝え、お知らせは「サービス終了まで短い期間ではございますが、引き続き『Vカツ』をお楽しみいただけますと幸いです」とのVカツスタッフ一同よりの言葉で締められている。

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『Vカツ』サービス終了のお知らせ