NTTドコモは、VR機器に対応した3Dアバターへリアルタイムに表情を伝送し反映する遠隔接客システムを開発したと発表した。
本システムは、接客中のオペレーターの表情をWebカメラで撮影し、仮想空間のオペレーター役の3Dアバターへリアルタイムに伝送する。顧客はVR機器やパソコン、タブレットを用いて3Dアバターによる接客を受ける。これまでのアバターによる接客と異なり、リアルタイムにオペレーターの表情が反映されるため、より対面の接客と近い感覚を得られるという。
また、「リアル」と「デフォルメ」の2種類のテイストのアバターを選ぶことができ、シーンや業種に合わせた対応が可能となっている。
アバターや表情表現には、Pinscreen社の技術を用いています。同社の「ニューラルレンダリング技術」は、フォトリアルなアバターの顔を生成できる特徴を持つ。この技術をVR上でのコミュニケーション技術に応用することで、仮想空間でのリアルな3Dアバターによる表現が可能となった。スマートフォンやタブレットを介する場合も、レンダリングをシステムのサーバー側で行いストリーミングするため、端末のスペックに依存 することなく高品質なアバターを利用できる。
本システムはアバターによる表情伝送に加えて、音声通話のほか画面共有や文字チャットなど接客応対に必要な機能を備えており、遠隔地からのリモート接客による働き方改革や地方創生に貢献できるとしている。ドコモでは今後、実際の接客シーンでのトライアルを踏まえながら商用化を目指す。
また、1月17日からオンライン上で開催する展示会「docomo Open House’22」にて、本システムを紹介予定だ。
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