黒船はその「鍵」で何を開けるのか? VTuberエージェンシー・VShojoの投稿動画が英語圏で話題に

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突然、秋葉原での広告を展開するなど、日本国内で目立ち始めた米国発のVTuberエージェンシー・VShojo。18日には、鍵と扉が現れるショート動画をTwitterに投稿して、英語圏のファンをざわつかせている。何が起こっているのか、今までの流れをまとめた。

すでに「日本発」だけでないVTuberの世界

2022年のVTuber業界といえば、連日ストップ高のIPOで話題になった「にじさんじ」運営のANYCOLOR、そしてYouTuberチャンネル登録者400万人のGawr Guraを筆頭に100万人登録者を27人抱える「ホロライブ プロダクション」運営のカバーが目立つ状況だ。

一方で、Brave groupが「ぶいすぽっ!」「Palette Project」の運営2社をM&Aして30人を超す大所帯になったり、VERSEⁿVEEバーチャルシンデレラプロジェクトとソニー・ミュージックレーベルズが立て続けにVTuberプロジェクトを立ち上げるなど、業界がブレイクしてから4年経った今でもタレントを支える「箱」の動きは盛んだ。

そんなVTuber事務所の中で、最近面白い動きを見せているのが米国発のVShojoになる。

2020年11月、すでにVTuberを始めていた5人と新人2人でスタートし、途中で1人加わって現在8人で運営している「箱」で、今まで基本的に英語圏を対象にタレント活動をしてきたものの、この2週間、JR秋葉原駅にて大規模に広告を展開するなど突然、日本国内への露出を増やし始めた。

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VTuberは日本発祥のネット文化で、「にじさんじ」やホロライブのタレントが国を超えて海外でも受けているのをご存知の方も多いはず。それと並行して、実は海外発のVTuberも世界中で存在感を高めている。事実、ユーザーローカルのバーチャルYouTuber・ファン数ランキングを見ると、登録者数ランキングの15位にVshojoのNyanners(ニャンナース)、17位にアルゼンチンのNimu、25位にタイのGIBPURIがランクインするなど、この1、2年ほどで海外勢の存在感が大きくなってきた。


謎の「鍵の子」は日本向けの新メンバー?

ただ言語の壁があって、日本語圏では海外の情報が掴みにくいのも確かだ。冒頭で紹介した鍵と扉の動画は、5月21日にVShojoのメンバー・Zentreya(ゼントレヤ)が投稿した動画が発端と言われている(編集註:その前があったら教えてください)。

動画自体は、サイボーグのZentreyaが暴走したAI「Melware」(同じVShojoのProjekt Melody+Malwareの造語)より過去に逃げてくるという彼女のバックグラウンドストーリーを紹介したもの。この動画で9分24秒の背景に、一瞬だけ大きな鍵を背中に抱えた女の子が登場している。英語圏のオンライン掲示板であるRedditでは、「新メンバーの地チラ見せでは?」などのコメントが寄せられていた

そして、動画でMelwareの暴走した日である6月15日には、実際にVShojoのTwitterアカウントが乗っ取られる(攻殻機動隊の「笑い男」マークっぽいですね)。

連続してツイートしていた中には、

「VShojo is excited to finally announce that t̵̩͔̀̓̀̂͝h̶̗̹̽̔̕ȃ̶̘̰͆t̵̛̘̍̉̾ ̸̨̤̪͙̝͗̇͒͊͜t̵̹͗̈́̕ẖ̷̰̐̿̕a̷̢̰͙̳̭͌t̷̛̰̠̭̞̺͖͗ ̷̛̟̘̗̥̉͑̍̈́̕t̸̜̣̟̺̞̐̓͂̊ḩ̸̠̭̭͛̾͝a̶̭͓͎͉̱͆̒̇ͅt̶̡͚̼̮̿」

(VShojoは〜〜の発表に興奮しています)という発言とともに、謎のバイナリコードを添付していた。

それぞれのコードを変換すると「SHE HAS KEY」(彼女は鍵を持っている)、「SAVE HER」(彼女を救って)という言葉になり、先の動画の鍵の子と、今日の鍵と扉の動画をつなぐ点になるわけだ。

 
一連の動きは何を意味するのか。直近2週間の日本側の動きを整理すると以下になる。

イラストレーター・ななかぐらさんの新プロジェクト参加を発表
「来るぜ。VShojo」というティザー広告
「Talent Freedom!」「VShojo Next」という文言が記された参加タレントの広告

普通に考えると、かぐらななさんデザインの日本向け新人VTuberがデビューするという推測になるが……。はたしてVShojoは「黒船」として日本のVTuber業界に波乱をもたらすのだろうか? 直近の動向に注視しておきたい。

 
(TEXT by Minoru Hirota

 
 
●関連リンク
VShojo(公式サイト)
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