可愛い声、カッコいい声、ロボット声など、自分の声を様々な声色に変えてくれるボイスチェンジャー。遅延の少ないハードウェアタイプ、セッティングの自由度が高いソフトウェアタイプなど様々なものがありますが、そのなかでもソフトウェアタイプの「Voicemod」の人気が高いってご存知でしたか。
海外では配信者の間で人気のWindows PC用定番ボイスチェンジャー。日本でもゲームやDiscordのボイスチャット用に、YouTube LiveやTwitch、VRChatをはじめとしたVR SNSといった場で活用されつつあります。
そんなVoicemodが、さらに使いやすくなります。ウェブカメラなどを用いてVTuber活動やアバターライブをサポートしてくれるアバター録画アプリ「Animaze」用のプラグインが登場したのです(ニュース記事)。Animazeの画面からVoicemodのプリセットを素早く選択できるから、アバター=外観だけではなく、声もスピーディに変更することが可能になったのです。
しかも12月31日までVoicemod PRO(有料プラン)の永久ライセンス価格が、半額になるセールを実施中。本来なら1万円(税込)ですが、5000円でずっと利用できます!
お手軽アバター着替えシステムのAnimaze
当記事を執筆するためにAnimaze&Voicemodで遊んでみましたが、これはなかなか楽しい体験でした。
まずAnimazeから簡単にご紹介しましょう。前述しましたがノートPCの内蔵カメラや外付けウェブカメラと自分の眉毛、目、口、輪郭を捉えて、画面内のアバターに表情として反映させるためのシステムです。Windows PCを使ってアバター姿となるための、とても簡単かつお手軽なアプリです。ただしPCにかかる負荷はそれなりに高く、VRアプリが動かせるほどのGPUスペックを必要とします(最低でNVIDIA GeForce GTX760同等、推奨でNVIDIA GeForce GTX980)。
別アプリと組み合わせる必要がありますが、VTuberとしてデビューして雑談配信をするもよし、グリーンバックでゲーム画面と合わせて実況してもよし。Zoomなどのテレミーティングアプリにアバターの映像を送り込んでもよし。残念ながらVR SNSでは利用できませんが、無料版も用意されていますしアバター姿になるということを試すにはぴったりのアプリです。
もともと平面イラストで2Dアニメーションを実現するLive2D用のアプリとしてリリースされた「FaceRig」の後継アプリで、扱いやすいのがポイント。アメリカナイズされたデザインではあるものの、数十のアバターが無料で使えるうえ、有料アバターも用意されています。
さらにLive2D Cubism Editor、VRoid Studio、Ready Player Meといったアプリ・サービスで作ったアバターを登録することも可能です。絵が描けない、モデリングができない人でも、既存のシステムを使って好みのアバターを生成。その姿になって喋ることができますよ。
ボイチェンにポン出し効果音やBGMも鳴らせるVoicemod
Voicemodのいいところは、なんといってもプリセットがたくさんあるところ。実はボイスチェンジャー用のプリセットだけではなく、効果音やBGMが組み合わさったプリセットもあり、その数は130種類を超えています。
例えば落ち着いた女性のボイスになる「Alice」、マスク越しのようなスターウォーズ的ボイスになる「Space Trooper」、高音・中音・低音量とピッチを細かく調整できる「Voice Enhancer」……。
キテレツ大百科の「はじめてのチュウ」を歌いたくなる「Baby」などバリエーションが豊かなんですよ。どんな声に変身したいかのイメージがつかないときも、いろんなプリセットを試していけば理想の声のトーンが見えてくるでしょう。アプリ内の画面上部のメニューバーから「タイプ別」や「人気順」でプリセットをフィルターできるので、ぜひ探してみてください。
またポン出し用の効果音、ショートミュージックも別途用意されています。初期登録されているものだけでも、メタルギアソリッドで敵に発見されたときのような効果音の「Alert」、ボケたときのSEとして使えるパフパフホーンサウンドの「Honk」、リプレイシーンを見せたいときに使いたいテープ巻き戻し音の「Rewind」など、300種類ほどの音が使い放題。さらにTUNAというVoicemodコミュニティーによる外部サービスから無料で数千ものデータをダウンロードして登録可能です。
いろんなSEを駆使してリッチな配信をしてみたい、という方もご安心ください。同じネットワークに繋がっているスマートフォンをポン出しボタンとして使えるiOS/Androidアプリ「Voicemod Controller」や、Elgato Stream Deckといった外部コントローラ、またはPCのキーボードのキーバインド設定をすることで、適切なタイミングでベストな音を鳴らして彩ることができます。AVerMedia Live Streamer AX310のようなストリーマー向けコントローラと合わせて使うこともできますよ。
VoicemodとAnimazeの連携はカンタン
アバターツールのAnimazeとボイスチェンジャーツールのVoicemod。それぞれ単体で使っても面白いものですが、両方を合わせて駆使することで、オンライン上の見た目も声も自由自在にチェンジできます。どうせチャレンジするなら合せ技を試すべきですし、なんならそのままVTuberデビューするというのも面白そう。
実際の準備もカンタンです。まずSteamアプリからAnimazeをインストール。その後にVoicemodのサイトからVoicemodをダウンロードしてインストールすれば、自動的にAnimazeからVoicemodをコントロールできるようになります。
ピッチや補正量などの細かいセッティングはVoicemodのウィンドウ側で詰めていく必要があるのですが、一度好みの声のセッティングを見つけたらパラメータを動かすことはなくなるので、Animaze側で微調整ができないというのはむしろ有り難いと感じるものでしたね。
Voicemodは無料プランの状態でも毎日1つずつ、いろんなボイスチェンジャーのプリセットが利用可能です。じっくり試してから、使いやすい!と思ったら使える機能が大幅アップする有料プランを選ぶといいでしょう…。と書きたいのですが、ここはあえて、Voicemodはいますぐ買うべきだと断言します!
前述しましたが、Voicemod PRO(有料プラン)の永久ライセンス価格が、12月31日まで1万円(税込)→5000円という半額セールを行っているのですから!
ビジュアルもサウンドも一括してコントロールできるようになるAnimaze&Voicemodのコラボを、リーズナブルに始めることができるのは今だけ……。このチャンスをお見逃しなく!
●PANORA & Voicemod 共同Twitterフォローキャンペーン
PANORAとVoicemodのTwitterアカウントをフォロー。PANORAアカウントが投稿する当該キャンペーンのツイートをRTした方の中から、10名様にAnimaze サブスクリプション年間ライセンスとVoicemod PRO 年間ライセンスをセットでプレゼント! 応募締切は12月11日(日) 23時59分となります。
(TEXT by 武者良太)
●関連リンク
・Voicemod(公式サイト)
・Animaze(Steam)