ローランドは11月4日、ゲーミング・オーディオミキサー「BRIDGE CAST」を1月28日に発売すると発表した。BRIDGE CASTとは、 ローランド初のゲーム配信用途に特化したオーディオミキサーだ。パソコンと接続して使うことで、音質の向上や音のバランス調整のほか、効果音やBGMなどの演出も行うことができる。
本製品は、テクノロジー見本市「CES 2023」において、優れたデザインや技術を持つ製品に贈られる「イノベーション・アワード」を受賞。ゲームやチャットの音を高音質化することで、ユーザーがゲームに集中し、パフォーマンスを上げることを目指していると言う。
ゲーム配信では通常、ストリーマー(配信者)本人が使うマイクの音声、ゲームの仲間とのボイスチャット、ゲームのサウンド、BGMなど、さまざまな音声が混在している。
しかし本製品では、デュアル・オーディオミキサー機能が搭載され、「視聴者が聴く音声」と「配信者本人が聴く音声」を、それぞれ目的に合わせて調整できる。
プレイヤー同士の会話や、対戦相手が忍び寄る際の足音などを聴き取りやすくし、ユーザーがゲームをより有利に進められるようにしているそうだ。
外部マイク(ダイナミック/コンデンサー)が接続可能で、高性能プリアンプが内蔵されていることに加え、ノイズの少ないハイ・インピーダンスのヘッドホンを駆動できるヘッドホンアンプも搭載している。
また、音質を上げるのに役立つ、イコライザーやコンプレッサーなどの音声処理機能を装備。BRIDGE CASTに搭載されているハードウェアのDSPが音声処理を受け持つため、パソコンの負荷を軽減している。USB-C接続が可能なパソコン(Windows/Mac)、モバイル端末と接続して使用可能だ。
内蔵されているボイスチェンジャー機能では、ローランドの「VTシリーズ」の技術により、ピッチとフォルマントのパラメーター調整で声の高さや太さを変え、ゲームで使用するキャラクターに合わせた声質を作りこむことができる。
専用のアプリ(Windows/macOS対応)を使用して、プラグイン音源やソフトウェアを提供するクラウド・ベースのプラットフォーム「Roland Cloud」に用意された数千種類の著作権フリーの楽曲、効果音などが利用可能だ。
マイクとオーディオのパラメーターやGAME EQプリセットの変更、その他の多数の機能の詳細な設定も用意されている。
本製品の操作パネルは、好みのデザインにカスタマイズでき、公式WEBサイトで提供するテンプレートのデータを利用して、オリジナル・デザインのシートを作成可能。4つの操作つまみを囲むLEDのカラーも変更できる。専用アプリと「Roland Cloud」の連携は、2023年5月に開始予定となっている。
●製品概要
・品名:ゲーミング・オーディオミキサー「BRIDGE CAST」
・価格:オープン価格
・発売日:2023年1月28日土曜日
・初年度販売予定台数(国内/海外計):2万台
●主な仕様
・外形寸法:222(幅)×110(奥行)×70(高さ)mm
・質量:450g
・付属品:USB 2.0 Type-C to Type-C Cable(2m)