ドワンゴは14日、「楽曲収益化サービス」を7月25日より開始することを発表した。音楽クリエイター向けの新サービスで、ボーカロイドなどのユーザーが制作したオリジナル楽曲を同社が代行して各種音楽サブスクやSNSに一括配信し、管理・収益化をサポートするという内容になる。
利用は18歳以上が対象。登録料・年会費は無料で1曲から利用可能で、収益の一部を手数料として回収する。オリジナル楽曲を申請するだけで、Apple Music、Spotify、TikTokなど複数の音楽サブスクやSNSでの配信から収益化までの手続きを省ける。収益化方法については、音楽配信による収益をはじめ、YouTubeでの広告収益、著作権収益の3つの手段が利用可能。
①音楽配信による収益
クリエイターの楽曲をApple Music、Spotify、TikTokなど音楽サブスクやSNSに一括配信。
※配信時の価格は、各配信サービス事業者の判断によって決定。
②YouTubeでの広告収益
クリエイターの楽曲を使ったYouTube動画を検知し、広告を表示することで収益を還元。
③著作権収益
クリエイターに代わりドワンゴが著作権管理団体へ届出を行い、ネット配信やカラオケなど様々な場面で楽曲が使用される際の著作権使用料を還元。
*一度の申請で、3つの収益化方法に一括登録することも可能
*楽曲の申請時に共同制作者を登録することでメンバーで収益を自動分配できる
*収益の一部を手数料として回収する
あわせて、サービス開始を記念したプレゼントキャンペーンを実施。キャンペーン期間中に「楽曲収益化サービス」へ楽曲を申請し、審査を通過された方全員に「ニコニ広告チケット(クリエイターチケット)3000pt分」を進呈。さらにその中から抽選で、「豪華DTM3点セット」などをプレゼントする。
8月4~7日に開催する「The VOCALOID Collection ~2023 Summer~」(以下ボカコレ)と連動したスペシャル企画も実施。ボカコレ開催期間中、ボカロ楽曲の投稿と同サービスへの申請をした方の中から受賞者10名に投稿楽曲のアナログレコードとレコードプレーヤーがプレゼントされる。
①リリース記念プレゼントキャンペーン
キャンペーン期間中に「楽曲収益化サービス」へ楽曲を申請し、審査を通過された方全員に「ニコニ広告チケット(クリエイターチケット)3,000pt分」をプレゼントするほか、さらにその中から抽選で、「豪華DTM3点セット」など創作活動をより充実させるアイテムをプレゼント。
・全員プレゼント:ニコニ広告チケット(クリエイターチケット)3000pt分
(クリエイターチケットとは:自分のコンテンツ広告をする時に利用できるチケット)
*利用期限1ヵ月 / 一人様一枚まで
*ニコニコアカウントIDを持っているユーザーが対象
・抽選プレゼント:豪華DTM3点セット(1名様)
‐ ソニー SONYMDR-MV1(背面開放型 モニターヘッドホン)
‐ ヤマハミキサーAG08
‐ UAC-232ZOOM
Amazonギフトカード 1万円分(10名)
・応募条件
1. キャンペーン期間中に「楽曲収益化サービス」へ楽曲を申請
2. 2023年10月31日(火)までにドワンゴとの契約締結を完了
・応募受付期間 :7月25日(火)~9月30日(土)
*キャンペーンの詳細は、7月25日(火)にニコニコインフォにて告知
②ボカコレ スペシャル企画「NRC賞(楽曲収益化サービス賞)」
8月4日(金)~7日(月)に開催する「The VOCALOID Collection ~2023 Summer~」(以下、ボカコレ)と連動したスペシャル企画。ボカコレ開催期間内でオリジナル楽曲を投稿かつ楽曲収益化サービスへ申請した方の中から受賞者10名様に、「NRC賞(楽曲収益化サービス賞)」として、受賞者が投稿した楽曲が収録されたアナログレコードとレコードプレーヤーを授与。
・褒賞 :受賞者の投稿楽曲が収録されたアナログレコード+レコードプレーヤー(10名様)
*アナログレコードは片面のみ収録の10インチサイズ(33回転)
入賞楽曲につき1セットを贈呈
・投稿期間:2023年8月4日(金)~8月7日(月)
・参加手順:1. ボカコレの投稿ルールに従い、ニコニコ動画に楽曲を投稿
2. 「1」で投稿した楽曲を楽曲収益化サービスに申請
*楽曲を申請する際にキャンペーン規約に同意の上、ニコニコ動画に投稿した楽曲のURLを記載
*楽曲収益化サービスの審査に通過し、ドワンゴと契約を締結した楽曲が参加対象
同時に「ニコニ・コモンズ」を7月25日にリニューアルすることも発表している。同サービスはクリエイターが自らの作品(著作物)や素材として使った他社の作品を登録しておくことで、作品の親子関係を明示化して、二次創作の活性化や利用による収益の獲得につなげられるというサービスになる。リニューアルでは、二次利用条件をより詳細に指定できるようになったほか、仕様も分かりやすく変更した(詳細はこちら)。