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Metaは米国時間の27日(日本時間28日)、年次の発表会「Meta Connect 2023」を開催し、一体型VR/MRゴーグル「Meta Quest 3」を10月10日に発売すると発表した。ストレージ容量が異なる2機種を用意し、価格は128GBモデルが7万4800円、512GBモデルが9万6800円。すでに予約注文を受け付けている。
購入特典として、ファンタジーVRアクションの「Asgard’s Wrath 2」が付属。さらに512GBモデルの場合は、「Meta Quest+」のサブスクリプション6ヵ月分の特典ももらえる。ともに2024年1月27日までの期間限定だ。
同社のVRハードは、前身となるOculus VR時代からVRヘッドセットと呼んできたところ、マス市場向けのMR(複合現実)ヘッドセットとしてもうたうようになったのが大きな特徴だ。
VRはゴーグルをつけると完全にCGに覆われるところ、MRでは目の前のリアルな風景とCGの物体を合成してくれる点で異なる。しかも体を動かしたり空間を移動したときでも、その視点に合わせてCGの位置や角度などの見える方向を変えて、あたかも現実の一部としてCGが存在しているように感じられる体験になる。
例えば、壁にバーチャルのボールを投げるとリアルで壁のあるところで跳ね返ってきたり、敵から放たれた銃弾をリアルのソファーに隠れて避けるといったことを実現してくれる。
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MRゴーグルとしては、マイクロソフトの「HoloLens」シリーズやMagic Leapの「Magic Leap」シリーズ、まだ発売されていないがアップルの「Vision Pro」などがあるが、2桁万円台と高額だった。今回、1桁万円台(米ドルでは499.99/649.99)のゴーグルでMRを実現した点が大きい。
具体的には、本体前面にある18 PPD(Pixel Per Degree、視野角1度あたりの解像度)で2つ備えたRGBカラーカメラでフルカラーのビデオパススルーを、深度プロジェクターで周囲の空間を認識。ゴーグルの側面をダブルタップするとVRとMRを行き来できる。2020年に発売した「Meta Quest 2」のビデオパススルーはモノクロ、2022年の「Meta Quest Pro」では単眼でのカラーだったため、MR体験の向上が見込まれる。
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性能や画質も向上した。処理性能では世界初のQualcomm TechnologiesのSnapdragon XR2 Gen 2プラットフォームを採用。Quest 2のXR2 Gen 1より2倍のグラフィック能力を実現したという。画質としては、片目当たり2064×2208ドットの解像度を実現し、Quest 2より30%解像度が向上した。
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レンズはパンケーキレンズを採用。Quest 2と比べると、光学デザインは40%薄型になり、シャープさも25%増したという。Quest 2では3段階だった瞳孔間距離(IPD)も53~75mmで指定できるようになったうえ、深度方向にもレンズと目の距離を調節可能になった。音質では、よりクリアになり、低音が向上し、音量範囲も40%広くなったという。
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外観では、HMD部がより薄型になった。別売のEliteストラップ(1万450円)に交換することで頭部のフィット感を、シリコン接顔部(5940円)を装着することで周辺視野からの光を遮断できるようになる。初のカラーバリエーションとなる、エレメンタルブルーとブラッドオレンジの2色を用意した接顔部&ヘッドストラップ(7480円)も用意。さらに球面度数(SPH)-9.00~+6.00、乱視度数(CYL)0~-4.00の範囲で度数を調節して、メガネなしで使えるようになるZenni VR度付きレンズ(7499円)も展開する。
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コントローラーもQuest 2から大幅に変更し、上部にあったリングがなくなり、TruTouchハプティクスを搭載して触覚を強化したという。