VAPOLLO THEATER(ヴァポロシアター)は4日、ARライブシステムを常設したライブハウス「VAPOLLO THEATER」を上海中心地にオープンしたことを発表した。場所は、上海繁華街のショッピングモール「城開 YOYO」7階。収容人数は1階スタンディングで約350人。エンターテイメント用のライブハウスにARライブシステムを常設したものとしては中国初となるとのこと。
大型LEDディスプレイと透過スクリーンを用意。日中間で映像と音声のデータを転送することで、VTuberや事務所スタッフは日本にいながら、上海で双方向でコミュニケーションするARライブが実現可能だ。透過スクリーンは収納可能で、ARライブ以外のリアルなタレントやアーティストのライブにも使える。
約160m²の多目的スペースとレコーディングスタジオも備えており、交流や展示、クリエイティブ制作などの用途でも使える。今後は、中国の国営電気通信会社である中国電信(チャイナテレコム)と連携し、5G回線が利用可能になる予定だ。
プロジェクトメンバーには、技術面のプロだけでなく、エンタメ領域の知見が豊富なメンバーも多く参画しており、政府許認可申請を含むイベント運営全般も実施可能とのこと。
●現在予定している出演者名及びイベント
・ホロライブ所属のVTuber「白上フブキ」(bilibili動画チャンネル登録者数65万人)
・HappyElementsグループが手掛けるバーチャルアイドル企画「战斗吧歌姬!(日本名:ReVdol!)」(bilibili動画チャンネル登録者数16万人)
・漫画家・佃煮のりお氏プロデュースのVTuber「犬山たまき」(bilibili動画チャンネル登録者数21万人)
・xR技術を活用した音楽祭を開催するアルテマ・エンターテインメントによる「アルテマ音楽祭」
●設立の背景
中国国営のTV局であるCCTVが公式VTuberを開始するなど、中国においてもVTuberブームの兆しが見えてきていますが、その中でも日本のVTuber達は中国でも圧倒的な人気を誇っています。中国のVTuberファンの中では、日本同様、リアルイベントのニーズが非常に高く、VTuberファンのニーズに答える形で、中国のACG文化(アニメ、コミック、ゲーム)の中心地である上海に第一号ARライブハウスを設立しました。
●今後の展開
VTuberのファンやACG文化好きが集まる「溜まり場」的存在になり、さらに「xR × エンタメ」の実験場として、VTuber及びACGのレジェンドを生み出す聖地を目指します。さらに、中国市場向けVTuberの制作や日中VTuberの登⻯門的なライブイベント、xR技術 を活用したライブイベント、日中のACG系コンテンツのイベントやファンミーティングを開催し、上海以外の中国主要都市や東南アジアへの進出を考えています。
●施設概要
・名称:VAPOLLO THEATER(ヴァポロシアター)
・所在地:上海市徐汇区天钥桥路 123 号 城开 YOYO7 楼(地下鉄「徐家汇」駅から徒歩 5 分。ショッピングモール「城開 YOYO」7階)
・収容人数:着席:1階スペース:220 席/中 2 階スペース:20 席スタンディング:1 階ス ペース:350 名/中 2 階スペース:40 名
・控室:20 m²(シャワー室、トイレあり)・モーションキャプチャースペースとしても活用 可能(詳細は要相談)
・その他施設:ライブハウス外多目的スペース(160 m²)、ドリンクカウンター
●問い合わせ先
・日本窓口 森田真一 [email protected]
●関連リンク
・公式Twitter