XR学術イベント「Close Encounters of the Third Kind」13/21日に開催 一般VRユーザーの登壇者も募集

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第三種接近遭遇運営委員会は9日、学術イベント「Close Encounters of the Third Kind」(第三種接近遭遇)の開催を発表した。開催日は13、21日で場所は、VRChat上。13日の14時から第一部、17時から第二部、21日14時から第三部を行う3部構成となる。VRChat内の様子は、YouTubeで同時配信する。参加費・視聴は無料だ。

「Close Encounters of the Third Kind(第三種接近遭遇)」はVR・AR・MRなど「多様な新しい現実」を総称したXRについてのイベント。学術団体とVRなどのユーザー双方が持つ視点の共有を目的とする。

今回のテーマは「アバターと身体、心理」。VR心理学では、アバターを自己の身体として認知し、その見た目に応じて心理的な効果を得られることが報告されている。通称「VR感覚」と呼ばれるものだ。

13日にはバーチャルリアリティ、ウェアラブルコンピュータなどを研究する早稲田大学教授河合隆史さん、21日には認知科学を研究する青山学院大学教授鈴木宏昭さんなどVR・心理学・社会学などを専門とする10名の研究者とVRユーザー10名が登壇しプレゼンテーション、ディスカッションを行う。

司会は学術系VTuberユニット「Holographic」が担当する。同ユニットはxRやアバターを様々な専門家とともに考えるバーチャルアイドルユニット。イラストレーターのじゅりこさんとxRデザイナー・アーティストのよーへんさんの2人で構成される。

Holographicは、これまで情報科学芸術大学院大学と共同でアバターワークショップを行ったり、昨年6月の「第2回デジタル国際会議」に招聘され英語でプレゼンテーションを行うなどの活動をしてきた(関連記事)。

また、イベントでは13日の第一部で登壇者として体験談を語れるソーシャルVRユーザーの参加募集を行っている。特にテーマに関して「女の子型アバターを使うことで態度や振る舞いが変化した」「耳、しっぽなど人体にはない箇所に感覚を感じるようになった」といった体験談があると望ましい。

登壇者としての参加を希望する場合、12日までに体験談、参加希望の旨を記載したメールを以下のアドレス宛に連絡してほしい。定員が埋まり次第、募集は終了する。

event@re-invention.jp

(TEXT by MASAHIRO MINAMI)

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●関連リンク
イベント会場(VRChat内)
第一部配信(YouTube)
第二部配信(YouTube)
第三部配信(YouTube)
Holographic(YouTube)
じゅりこ(Twitter)
よーへん(Twitter)