HTC公式VIVEアンバサダー・VTuberのバーチャル美少女ねむさんとスイス・ジュネーブ大の人類学者・Milaさんは10月28日、メタバースでのユーザーの生活実態を明らかにするため、世界規模で行ったアンケートの回答1200件を分析したレポート「ソーシャルVR国勢調査2021」を公開した。
このプロジェクトは、新型コロナ状況下で急拡大しているといわれるソーシャルVRユーザーの生活実態を明らかにすることを目的としている。後援宣伝協力としてNPO法人バーチャルライツ、株式会社ブイノスが名を連ねる。
アンケートは8月23日~9月11日までの期間で実施(関連記事)。結果、VRChatをはじめ、バーチャルキャスト、cluster、ChilloutVR、NeosVRなど多様なプラットフォームを利用するユーザーや、北米、ヨーロッパを含む海外ユーザーまで、総数1197件の回答を得ることができたという。
レポートは、ソーシャルVRの利用動向、アバター表現、音声コミュニケーションなどを扱う「VR生活実態レポート」、VR環境での恋愛と恋人関係(※通称:お砂糖)を扱う「お砂糖レポート」、VRアバターコミュニケーションとファントムセンス(VR感覚)を扱う「ファントムセンスレポート」の3パートに分かれている。合計60ページにもわたる力の入った報告書だ。
例えば、VR恋愛の項目においては、アンケート回答者のうち40%が、総プレイ時間5000時間以上のヘヴィーユーザーでは約76%が経験あり。VR内で相手に惹かれるきっかけは「相手の性格」が64%と半数以上、次いで「アバターのビジュアル」「声」など、普段なかなか客観的な数字としては出てこない調査結果も報告されている。レポートの詳細は、こちらのnote記事よりPDFファイル確認してほしい。
(TEXT by アシュトン)
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