KDDI総合研究所、触覚技術で離れていても気持ちがつながるソファ「Sync Sofa」を開発

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KDDI総合研究所は、「身振り手振り」「あいづち」「肩や背中をなでる」といった相手と共感や一体感を生み出す身体的コミュニケーションが可能なソファ型コミュニケーションシステム「Sync Sofa」(シンクソファ)を発表した。

「Sync Sofa」は、五感の再現・表現技術を活用して遠くの人と気持ちがつながるインタラクションを実現するハプティクス(触覚技術)分野の研究開発の一環として開発したもの。

オンラインでのファンサービスや、YouTuberに代表される動画配信者のイベントなどへの活用により、オンラインコミュニケーションの体験をより豊かにすることが可能。将来的には、離れていても家族や友人など身近な人が隣りにいる感覚を味わえるなど、距離にかかわらず豊かなコミュニケーションを誰でも楽しめる社会の実現を目指すという。

「Sync Sofa」はディスプレイ、カメラ、スピーカー、マイクロホン、振動アクチュエーター、加速度センサーを搭載しており、遠隔の相手の等身大映像と音声の伝送に加え、相手の動作や反応によって生じる音と振動を伝送してリアルに表現する。ソファに搭載した複数の加速度センサーやマイクロホンからの信号をもとに、相手の動作や反応を表現する複雑で微細な触感をリアルタイムに合成し、複数の振動アクチュエーターにより音と連動させて体の広範囲に提示できる。さらに、自身の視点位置に応じた相手の見え方をディスプレイ上に忠実に再現する。これらの触覚・聴覚・視覚の再現により、相手と隣り合う感覚を提供する。

●関連リンク
KDDI総合研究所発表資料