さよなら、すべてのVR元年 2/12、13開催「V博」にクリエイター出展しよう!

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みなさま、あけましておめでとうございます。

年が明けて2022年。V博運営委員会では、2月12、13日、東京都港区にある東京都立産業貿易センター・浜松町館にて「V博」というリアルイベントを開催します。

PANORAで2019年から実施してきたVTuberさんと1対1でお話しできるイベント「おしゃべりフェス」、XRでは開発者コミュニティー「OcuFes」のほか、現在、XR/VTuber/メタバースのジャンルで活動する個人クリエイターの出展も受け付けております(1月4で一時募集を締め切り、1月5〜11日に二次募集を行います)。

出展資料はこちら →

クリエイター出展申し込みはこちら→

VTuber・アバター出展、VTuberファン支援出展申し込みはこちら→

*企業での出展はこちらのメールまで→

目指すは「さよなら、すべてのVR元年」。本記事では、そんなイベントの意図と魅力について紹介していきます。


個人クリエイターも創ってきたXR/VTuber/メタバースの歴史

V博は、XR/VTuber/メタバースの領域を対象にした一般向けの展示会です。この分野の展示会というと今までビジネスや開発者向けが目立ってきましたが、V博では節目として業界の人々が集まって、ジャンルに興味がある一般の人向けにコンテンツの新展開を発表したり、物販を行ったりという内容を想定しています。ものすごく簡単にいえば「お祭り」です。

会場では6つのゾーンを展開します。おしゃべりフェスを主体とする「コミュニケーションゾーン」、トークイベント企画を展開する「ステージゾーン」、企業出展を受け付けている「企業ゾーン」、公式物販などを展開する「物販ゾーン」、そして今回の記事で取り上げるクリエイター向けの「クリエイターゾーン」と「ポスターゾーン」です。


クリエイター向けを取り入れる背景には、PANORAがニュースサイトをスタートした2014年から一貫してクリエイターを応援してきたという想いがあります。

例えば、2013年にスタートしたOcufes。

VRコンテンツの新しさと面白さに感化されたクリエイターたちがネットを介して自発的に集まり、「VRは体験しないとわからない」と手弁当でOculus RiftのDK1(初代開発キット)とPCを引きずって、自分たちで作ったコンテンツを日本全国で展示してきました。PANORAでは、そうしたクリエイターを取材するだけでなく、展示交流会の「VRまつり」なども開催してきました。


そして、2017年末〜2018年初頭に巻き起こったVTuberムーブメント。

リアルタイムモーションキャプチャーを利用し、キャラクターとして動画投稿や生配信ができる目新しさ。しかも市販のVR機器と無料で配布されているUnityなどを使うことで作れてしまうというハードルの低さ(といっても、難しいですが……)に気づいた個人クリエイターも多く参入し、企業とともに業界を盛り上げてきました。

PANORAでは、全メディアで初となるキズナアイのインタビュー時代を彩ってきたライブレポートを掲載。もちろん個人VTuberでもニュースを取り上げたり、リアル/ネットイベントの「おしゃべりフェス」にも出展してもらうなど、個人クリエイターを重視してきました。


さらに、2020年後半に急激に注目を集めたメタバース。

VRChat、cluster、バーチャルキャストなど、特にVRと関係深い身体性を伴うサービスが「ソーシャルVR」と呼ばれた時代から取材を重ね、VTuberと似て非なる流れとして日本の独自文化が萌芽してきた2018年にも個人クリエイターの活動を特集するなど、こちらも早期から取材してきました。


みんなのコンテンツの力で「VR元年」を終わらせよう

XR/VTuber/メタバースは、誤解を恐れずに言えば、インターネットの最先端にある文化のひとつです。

1995年の日本のインターネット時代の幕開けと2ちゃんねるの登場、2000年前後のブロードバンド台頭、2007年頃のYouTube/ニコニコ動画/pixiv/初音ミクの流行、2010年台前半のTwitter、後半のInstagramやTikTokの急伸──。

ここ25年ほど、インターネットはエンターテインメントにおけるひとつのフロンティアとして、個人クリエイターのとがった創作を育んできました。

視聴者をなんとかして楽しませたい、自分の創り上げた世界を誰かに知ってほしという純粋な思いがさまざまなジャンルに向けて解き放たれ、それらがコラボなどで交わることで、いい意味でカオスさを増して謎の魅力を生み、新しい時代を創ってきました。

そんなネットに解き放たれた創作物が誰かの心を打ってクチコミで爆発的に広まり、趣味からお金を稼いで生活できるプロへとステップアップする成功例を数え切れないほど生んできました。今ではネット発のコンテンツを企業がフォローアップして、よりヒットに繋げていくという流れも当たり前です。

 
一方で、誰でも発信できる状況がゆえ、人間が一生かかっても見切れないほどのコンテンツ大洪水時代が訪れ、同じジャンルでも隣で何をやっているのかわからない「タコツボ化」が進んでしまっている状況もあります。特に実際の体験が重要になってくるXR/VTuber/メタバースの業界では、今、自分が面白いとつくっているコンテンツに出会ってもらうのも一苦労です。

V博では、そんな状況に一石を投じ、新しい出会いを産むために用意したのが一般クリエイターが参加できるクリエイターゾーンです。テーブルでの出展では、標準で電源を用意し、速度は保証できないものの館内の無線LANも利用可能と、この分野向けに整えました。

特に個人で臨む創作は、ときとして孤独で挑戦と挫折の連続だったりします。それでも、人の心に残るコンテンツが作れたら。自分が作ったコンテンツで誰かを笑顔にできたら。

コンテンツという魔法をかけるあなたがいるからこそ、XR/VTuber/メタバースの世界も楽しくなり、ひいては日本のコンテンツ業界も豊穣になります。

 
インターネットが普及したことで、ことさらインターネットと言わなくなった現在。その背景には、技術ではなく、面白かったり、便利だったりするコンテンツが前面に出てきて立場を交代した歴史があります。

「10年に一度のVR元年」「今世紀最高のVR元年」「真のVR元年」──。

日本のVR界隈では、コンシューマー向け製品が揃って発売された2016年から、毎年「VR元年」を謳ってきました。そんなジョークのように言われてきたすべてのVR元年に、そろそろさようならを伝える時期がきたのではないでしょうか? みんなのコンテンツの力で。

そんな想いで企画しているV博。ぜひご出展いただき、一緒にお祭りを楽しんでいただければと思います。

 
 
V博プロデューサー 広田稔

 
 
●関連リンク
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