VRChat、最新アップデート2022.1.1を公開 「Avatar OSC」でアバター制御が可能に

LINEで送る
Pocket

米国VRChat社は2月25日、ソーシャルVRアプリ「VRChat」の最新アップデート2022.1.1 Build 1169を公開した。今回のアップデートでは、先日オープンベータ版にて先行してリリースしていた「Avatar OSC」機能が正式に組み込まている。なお、今回のアップデートを実施するとバージョンが異なる人同士の合流はできなくなるため注意が必要だ。

OSC(OpenSound Control)は、電子楽器やPCなどの機器において音楽演奏データをネットワーク経由でリアルタイムに共有するための通信プロトコル。「Avatar OSC」はこれを利用して、音楽関連の機器やソフトウェアでアバターを制御可能にする。ユーザーの間ではすでに、VIVE Facial Trackerを利用可能にするツールや、VIVE Pro Eye対応の無料ツール、音声認識でオブジェクトの出し入れをするツール、またアバターのエクスプレッションメニューから実際の部屋の照明を操作するツールなどさまざまなツールが開発されている。

本アップデートにより、アバターを介したリアルとバーチャルの相互の連携の自由度が高くなり、より自由なツール開発環境が整ったといえる。また、「OSC API for Input」もリリースされた。これは、OSCを介したVRChatへの情報の入力に対応するもので、公式ドキュメントによると応用することで独自のコントローラーや周辺機器などをマッピングできるという。

そのほかのアップデートでは、VR酔い軽減のため移動オプションにトンネル効果(移動中に視界が狭まるもの)が追加、フレンドリクエストの通知に「プロフィールを見る」ボタンを追加などの追加機能およびバグの修正が含まれている。詳しくは、こちらの公式リリースノートを参照してほしい。

(TEXT by アシュトン

●関連記事
VRChat、オープンベータに新機能として「Avatar OSC」を追加 音楽機器でアバターの制御が可能に

●関連リンク
公式リリースノート(2022.1.1 Build 1169)
「VRChat OSC for Avatars」公式ドキュメント
VRChat公式サイト